出会いがなくて、詰んだアラフォー(女)です。
マッチングアプリで、彼氏探しをしてみることにしました!
この記事は、Pairs(ペアーズ)での体験談(後編)です。
前編の内容
・顔写真なし、シンプルなプロフィールでも「いいね!」もらえてマッチング
・2人の男性と顔合わせまでいきましたが、合わなくて即終了
後編では、今でも時々思い出す「Cさんとのエピソード」を綴ります。
Cさん(40代前半・会社員)との出会い
Aさん・Bさんと初顔合わせで即終了し、マッチングアプリってむずかしい…と早くも疲れ始めたころ、Cさんから「いいね!」が届きました。
初回は焼肉屋で
Cさんは、大人しそうな童顔風(ちょっと加工)。
メッセージも柔らかく、
あまり自分を出さないタイプ。
好きな映画の話をしてくれました。
控えめで、優しそうな雰囲気です。
食事に誘われ、食べたいものを聞かれたので、
「焼肉どうですか?」と即答。
その時、私はものすごく焼肉を食べたかった…。
友だち誘うのも予定合わせるの億劫だし、
「顔合わせのついでに焼肉って一石二鳥!」なんて、自分の思い付きに大満足。
CさんもOKしてくれて、庶民派の焼肉屋で会うこととなりました。
Cさん、店を間違える
当日、待ち合わせ場所の焼肉屋につくと、美味しそうな匂いが漂っています。
焼肉食べたい!待ちきれない!
Cさん来てるかな♪
メッセージを確認すると、
「着きました、お店入ってすぐのところにいます」とのこと。
……いない。
「私も店に入りました、どの辺?」確認すると、少しして返信が。
「ごめん、店間違えました」
フランチャイズなので、隣町の店と勘違いしたらしい。
すぐ向かうけれど時間がかかる、嫌だったら帰ってもいいよ…とCさん。
でも私はその日、
どうしても焼肉を食べたかったんです。
というわけで、1時間待ちました。
ドラマのチョイ役サラリーマンみたいな人
ようやく登場したCさんは、疲れ切った様子。
――あ、写真と同じ人だ!
写真では童顔に見えたけれど、実物はかなり落ち着いた雰囲気の人。
でも、写真とのギャップはほぼ感じません。
「遅れてごめん」とひたすら恐縮する彼に、こちらまで申し訳なくなってきます。
――私が焼肉食べたいと言ったせいで、苦労をかけてしまいました。
ともかく、待ちに待った焼肉タイム。
Cさんは、はにかみ屋で控えめ。
オフィスドラマの脇役――主役の同僚・上司役として、必ず1人は出てくるようなタイプ。「the サラリーマン」
ぎこちないながらも、一生懸命話してくれて「いい人感」と安心感がすごい。
落ち着きもあるし、
「この人ホントに独身???」って疑いそうになるくらいの、安定感。
なんでこの人が40代まで独身なんだろ、モテタイプではないけど、結婚できないタイプではなさそうなのに。仕事に没頭して気づいたらこの年齢ってやつか、たんに独身主義だっただけかも、それか、彼女ができても人が好すぎて押しが弱いから、結婚までいかずに相手がしびれ切らして別れたとかあり得そう…
2時間ほど話して、お開きになりました。
会計バトル、初回で焼肉はハードル高いと反省
会計では、Cさんが「自分が出すよ」と言ってくれました。
が、焼肉を食べたいと言ったのは私。
「俺が」「私が」と会計バトルの末に、割り勘で合意。
その時に思いました。
初回で焼肉はハードル高い。
「出すよ」と言わなきゃいけない圧を感じている男性、少なくないと思うんですよね。
だから、初顔合わせで「焼肉食べたい」って言われたら、
「初回で焼肉?俺が払うの」って引くんじゃないか……
そのことにやっと気が付き、申し訳なくなりました。
でも、Cさんは、そんな様子は微塵も見せず、終始優しい態度でした。
「もしまた会ってもいいって思えたら連絡がほしい」と言われ、その日は解散。
いい人だけれど、今は恋愛対象じゃない
家に帰って考えました。
いい人だった――人柄も見た目も穏やかそうで真面目、清潔感があって健全な勤め人。
でも、恋愛対象なのだろうか。
人としては好きなタイプ、職場にいたら好印象。
でも、「この人と男女関係になること」がその時点では想像できませんでした。
はじめは友だち付き合いをして、時間をかければもしかしたら……という気持ちにもなりました。
でも、そうなる保証はない。
「わからない」まま続けるのは自分もきついし、相手にも悪い。
悩んだ挙句にお断りするメッセージを送りました。
会ってくれたお礼と、これからも元気で幸せにという旨を添え。
Cさんからも、優しい返信が届きました。
Pairs(ペアーズ)で会った人たち:恋愛前提ってむずかしい
3人と実際に会ってみて、しみじみ思いました。
「恋愛前提の出会いってハードル高い」
「なんとも思わない期間」ってアプリじゃダメなのか
Aさんはともかく、BさんもCさんも、
「もしマッチングアプリじゃなかったら」普通に友だちや同僚として仲良くなれていたかもしれません。
「恋愛前提」でのマッチングって、
会った時点で「異性としてどうか」で見てしまう。
だから、
「人間的には好き、
でも今は恋愛対象に思えない」って、難しいゾーンでした。
たとえば、リアルの男友だちや同僚。
人間的に好感持っていても、その時点では男女関係になるなんて考えもしない。
でも、だんだん仲良くなるうちに、またはある日きっかけがあって、
相手のことを意識し始めることもある――
そう、リアルで知り合った人だと、初めは異性として「なんとも思わない期間」が許されているんですよね。
でも恋人探しのマッチングアプリでは「なんとも思わない期間」ってない。
「まずは友だちから」としても、常に「恋愛対象として」「結婚相手として」ってお互いに考え続けながら付き合うわけで。
うまくいく人
中には、会ってすぐに「この人!」と思える相手に、出会える人もいると思います。
ただ、全員がそうとは限らないですよね。
恋活・婚活、うまくいく人って、たぶん、
初回で白黒はっきりつけずに、
「恋愛対象かはまだわからない」けど「いい人だな」「条件が合いそう」と思える相手と、やり取りやデートを続けながら仲良くなっていくんだろうな、と。
Cさんにお断りのメッセージを送り、しばらくしてからそう気づきました。
――もう少し時間をかけてみてもよかったのかな。
別のアプリを使い始めてからも、彼のことはふっと思い出すことがありました。
…焼肉付き合わせた負い目で、余計に印象に残っているだけかもしれませんが。
明確なビジョンがなかった。
「恋愛前提って難しい」「なんとも思わない期間がほしい」と思っていたところ、思い出したのが、辻村美月さんの『傲慢と善良』という小説。
その中に、結婚相談所の経営者が言うセリフがあります。
うまくいくのは、自分が欲しいものがちゃんとわかっている人です。自分の生活を今後どうしていきたいのかが見えている人。ビジョンのある人。
引用:辻村深月『傲慢と善良』
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いろいろなレビューでも紹介されているこのセリフ、私にも刺さりました(笑)
私のビジョンって「とりあえず彼氏ほしいな」くらいで。
一人で買い物しているとき、ふと「寂しいから、だれか一緒にいてくれたら」程度。
そんなぼんやりした動機では、真剣に相手探しをしている男性からすると、かなり中途半端ですよね。
そもそも、Pairs(ペアーズ)で会った3人とはそういう話もしなかったような…
相手が将来も見据えて好意を寄せてくれたとして、
でも、数か月以上経って自分が「やっぱり違う」となったとき、時間を無駄にさせた感がきつそう。
(もちろん、こっちが振られることだって大いにあるけれど)
アラフォー同士、数か月〜1年の重みって意外と大きいし、私はそれを背負うの重いなぁと思ってしまった。
――付き合う前から考えすぎだし、こんなことリアルでもよくあることです。
が、できればそういうのは避けたい!
会った3人がちゃんとした真面目な人だったから、余計にそう思えるのかもしれませんね。
「自分はどんなスタンスで相手を探したいのか」
「どんな付き合い方を望んでいるのか」
――自分の中で明確にしておくことって大事でした。
メッセージのやり取でも、お互いにある程度確認し合った方が、その後の付き合いもスムーズになりそうですね。
これ、当たり前のことかもしれないけれど、私は3人と顔合わせしてみて、やっと実感しました。
Pairs(ペアーズ)体験談②のまとめ
・Cさんという優しい男性と顔合わせ
・いい人だったけれど、今は恋愛対象とは思えずにお断り
・初対面で「恋愛前提」って難しいと実感
・でも、最後に会った人とは、もう少し時間かけても良かったかなと少し後悔
最後に
Pairs(ペアーズ)での経験、全般を振り返ると、
・マッチング成立は10人弱。
・顔合わせしたのは3人。
・その他は、合わない感じで自然に終了するか、相手がいきなり退会していたなど。
写真ギャップに戸惑ったり、「恋愛前提」の難しさに迷ったりもしましたが、それも含めて「マッチングアプリってこんな感じ」と分かったのは収穫でした。
実際に会った3人が、ホントに「普通の健全な社会人」という感じだったので、「ネットで出会うの怖い」の不安が一気に払拭されるような、貴重な経験でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
次回は、ハッピーメールで友だち探しをしてみた話、を書きます。
良かったらまた来てくださいね!